■イグアナ日記
明日はいい日? | となりにいたメスのイグアナが,「明日あたりいいことが起こるよ」って言っていた。“いいこと”ってなんなのかな〜 いつも食べ物を運んでくるおじさんが私たちの顔を見て、「おまえにしょう。」 「おまえはダメだ」なんて言っている。 選ばれたコだけ木の枝の入った小さい箱にいれられた。 私も5番目に選ばれたけど、全員で30人位かな。 隣のコの言っていた“いいこと”ってこれのこと? 私たちどこかに遊びにいけるの? |
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車に乗って | 今日は車に乗って朝からお出かけ。着いた所は神社って所らしい。「これからおまえ達をかわいがってくれる人が来る。」っておじさんが言っていた。でも、さっきから立ち止まるけれど誰も選ばれないよ。「へぇ〜、昔はひよこを売ってたけれど、今じゃイグアナ売ってるんだ〜」なんて口々に通っていくだけ。 大きな男の人と女の子にタクトくんが連れて行かれた。せっかく仲良しだったのにさみしいな〜 私はみんなとずっと一緒にいたいな〜 けっきょく今日はタクトくんとゴンちゃんと、あと知らないコが二人いなくなった。また車に乗ってかえったら、いつも意地悪なことばっかり言うコに「でもどりね。」って言われちゃった。 でもどりって何かしら・・・ |
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今日もお出かけ | 今日も車に乗ってお出かけ。おじさんは昨日よりも張り切っているみたい。でも、私は今日もみんなの所に帰りたいな。 大きな男の人と小さい男の子が立ち止まった。おじさんの手が箱に入ってくると、みんなあわてて逃げたのに、私ってのろまだから捕まっちゃった。 首に青い紐をかけられて、男の子の肩の上に乗せられた。地面はずっと下だしすっごく怖かったので、つめに力を入れて落ちないようにふんばった。 もう一人キルアちゃんも捕まって、緑の紐をつけて貰って反対側の肩にのせられた。キルアちゃんは、ちょっと気が強いからうまくやっていけるか心配。キルアちゃんに「あんたのその紐のほうがグリーンの体にはえるじゃない。私がつけた方が似合うのに。」って言われた。ウ〜ン、やっぱりうまくやっていけるかな〜 男の子の家に着いたら、すっごく小さい箱に入れられた。前はあんなに広かったのにな〜 すめば都かな〜 キルアちゃんはずっとイライラして、ちょっとうるさかった。 箱にふたが無いからお散歩していいのかな? |
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裕也くんと ゆうかちゃん |
大きい人がパパさんで男の子が裕也くん。大きい女の人がママさんで女の子がゆうかちゃん。 ママさんとゆうかちゃんは私達のこと、あまり好きじゃないみたい。 ゆうかちゃんはガラス越しに「つぶらな目がかわいいね。」って言ってくれたけど、近寄ったら「うあ〜」ってにげるの。 ちょっとショック! |
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名前はイブよ | 裕也くんは私にイブって名前をつけてくれた。キルアちゃんはディノ。たしかにキルアちゃんは恐竜みたいに怖いかも・・・ でも、ママサンは私達どっちも“イグちゃん”って呼ぶの。「てきとうな女よね!」ってキルアちゃんが言ってた。 | |
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のんびりな1日 | 今日は窓の外に出してもらった。お日様がいっぱい当たってすごく気持ちよかった。 私達が入れられている箱って上のほうが開いているから、お散歩でもしようかと思ったけれど、あんまり暖かいので眠ってしまった。気がついた時には夜になっていて、部屋の中にいた。 | |
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脱走事件 | 「今日は逃げるよ!」ってキルアちゃんが言った。私はこのままでもいいけど、キルアちゃんは昨日から脱出計画をたててたみたい。 部屋に誰もいなくなったので、木の枝によじ登って箱から出た。私は左に、キルアちゃんは右に。心細かったんでついて行きたかったけど、「あんたはあっちに行きな!」ってキルアちゃんが言うから、一生懸命壁をつたって逃げた。隣の部屋まで来たら疲れちゃってひとやすみしてたら、アッと言う間に捕まっちゃって、また箱の中。今度はフタ付きになった。 | |
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キルアちゃんが戻らない | うまく逃げれたのかな〜 まだ、暖かい季節だからいいけど、25℃より寒くなったら、ちょっとヤバイかも。一人って寂しいな。 | |
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キルアちゃん 戻る | キルアちゃんは窓から外に出て隣の家まで行ったのに、疲れてボーっとしていたところを捕まったらしい。すごく悔しがっていた。キルアちゃんが帰ってきたのはうれしい。でも、ちょっとうるさい。 | |
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カボチャ | 私はかぼちゃが好き。バナナとか豆腐はあまり好きじゃあない。 かぼちゃは生じゃなくって、ちょっと煮てある。あんまりやわらか過ぎても食べづらいし、かたいと歯が立たない。ちょうどいいかたさの日ってなかなかない。“今日はおいしい!”って思った日は、一日なんだかハッピーな気分。私ってやっぱり、小市民? | |
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となりのカメ | となりの箱にはカメ達がいる。 朝になると、お腹がすいたって箱をたたいている。朝から元気な人(カメ)達だ。一匹悪いコがいて、他のコの首や手を噛む。とうとう、おしおきに外に出されてしまった。 最近、寒いのにかわいそう。 私なら一晩で死んじゃうな。 | |
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暖かくなった日 | ず〜とあったかだったのに、急に寒くなった。このまま、どんどん寒くなっちゃうのかナーと思ったら、パパさんがライトと平たい岩を入れてくれた。急に強い光が当たったときは鈴木その子になった気がした。(なわけないか・・・)岩はなんだか、ほかほか暖かい。ずっと頬ずりしてたい。 | |
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餌場にウンチ | 私としたことが情けない事をしてしまった。えさのお皿にウンチをしてしまった。まだ、大好きなカボチャが残ってたのに・・・ おなかはすいてたけど、食べる気がしないのであきらめた。キルアちゃんは冷たい目で見てるだけで何も言わない。悲しかった。 | |
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もうすぐクリスマス | 私達の箱の横になぜかツリーが。夜になるとチカチカ光る。最初はうれしかったけど、こう毎晩だと落ち着かない。早くこのチカチカ無くならないかな。 | |
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暮っていそがしい? | くれっていそがしい?やっぱり?みんな?子供も? だって、今日は朝からえさが無い。忘れられているみたい。昼になってようやくえさが入った。でも、私のあんまり好きじゃないキャベツ。おなか空いてるけど、でもきらい。 | |
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リザードフード | パパさんがお菓子を買ってきてくれた。茶色くって小さくって、細長いやつ。ドックフードみたいだって。ちょっとお水をかけてふやかしてから食べる。けっこう好きな味。でも、キルアちゃんはこのごろあんまり食べない。ストレスかしら。 | |
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今日は満月 | 窓の向こうに大きなお月様。 まぶしくって目が覚めた。黄色くって、すっごくまん丸。あれってウサギの模様なのかな? イグアナに見えるのって、ちょっと変? 今日もキルアちゃんはあんまりご飯を食べなかった。すっごく心配。 | |
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キルアちゃんが・・・ | 今日はクリスマス。 朝、目が覚めたらキルアちゃんが冷たくなってた。体をくっつけてあっためてみたけど、目を開けない。ずーっとずーっとあっためてたのに、裕也くんが泣きながらキルアちゃんを連れて行ってしまった。 最初に会った神社に埋めるって。 キルアちゃんバイバイ | |
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さようならキルアちゃん | あんなに狭くってきゅうくつだった箱なのに、キルアちゃんがいないとすっごく広い。あんなにうるさかった小言なのに、聞こえないとすっごく寂しい。なんでキルアちゃんはいなくなっちゃったんだろう。ごめんね。もっと優しくしてあげればよかったね。 | |
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ひよこ電球 | パパさんがひよこ電球なるものを買ってきてくれた。誰もいない時ライトは危ないからって、消されちゃってた。岩型ヒーターだけだと、やっぱり寒い。15度くらいまで下がっちゃう。私達の適温は25度から55度くらい。寒くってキルアちゃんが死んだと思ったパパさんが、反省して買ってきてくれた。う〜ん快適。現在35度。ゆうかちゃんからクレームがついた。子供部屋の方が寒くって可哀相だってさ。 | |
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お正月 | あけましておめでとう。今年は辰年。龍って、なんか私に似てない?ところで、裕也君たちは、初詣でキルアチャンの眠っている神社に行ってきたんだって。キルアちゃんのお墓参りもしてきたみたい。今年もいい年になりますように。 | |
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マニキュア | ママさんが何かしている。爪の先になんかつけてる。ふ〜ん、きれいな色になるんだ。でも言っちゃなんだけど、ママさんの太い指より私の長い爪の方が似合いそう。(ごめんなさい・・) | |
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遊び場 | パパさんと裕也くんが木の枝で、遊び場を作ってくれた。いかだに足がくっついたようなヤツ。上にいったり下にいったりなかなか快適。その後、裕也君がはしごを作ってくれたけど、大きすぎて少々邪魔。私の気持ちが通じたのか「これって、大きすぎてイグちゃん動けないんじゃない?」ってママさんが言ってくれた。でも、裕也くんがいじけちゃった。ごめんね・・気持ちは本当にうれしいんだよ。大きな箱になったら入れてね。 | |
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最近のこのみ | 最近、カブの葉っぱが好き。わたしって気に入るとそれしか食べたくなくなる。 ちょっと前はチンゲンサイだったけど、もう要らないって感じ。チンゲンサイだって1日1枚しか食べないから、どうしたって最後の方は新鮮じゃなくなっちゃうでしょう。そうすると、もう食欲なくなっちゃうんだよね。だからママさんは気をつかってくれて、何枚かわたしが食べた後はお料理に使ってくれてるみたい。でもゆうかちゃんが言うんだって、「これって、イグアナの残り?」 | |
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脱皮 | なんか体がかゆいと思ったら、ぽろぽろと皮がむけてきた。 これが脱皮って言うやつね、きっと。 ちょっと前から色が茶色っぽくなってきて、なんか動くのにきゅうくつだったんだよね。脱皮って言っても、へびみたいに体全部がにゅるってぬけたりしないよ。あっちこっち、ちょっとずつむけるだけ。あ〜終わるまで、当分かゆいんだよね。ちょっとイライラ。 | |
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外は雪 | 寒い寒いって思ったら、外は冷たい雨。今はみぞれになってきたみたい。私ってチョー寒がりだから、本当につらいんだよね。すぐ食欲落ちちゃうしね。寒くっても、暑くっても、ここのうちの人って良く食べるよね。うらやましいかぎりです、まったく。あ〜、私もババシャツほしいな。 | |
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あなたは誰? | 振り向いた瞬間、箱の向こうに誰かがいる。あ〜びっくりした。キルアちゃんの幽霊かと思った。 緑の顔だけどキルアちゃんじゃあない。じっと私を見ている。誰?近づいてよく見たら・・・ なんだ、私じゃない。こんなところに鏡なんておかないでよ! | |
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裕也君風邪をひく | 今日、裕也君は風邪でお休み。だから私のご飯はママさんがいれてくれた。裕也君は午前中、ずっと寝ている。熱あるのかな? みんな出かけちゃったけど、大丈夫かな?ちょっと心配。昼になって、ご飯を食べている。食欲はあるんだね。よかった。午後になって、ゲームをしている。(?) マンガを読んでる。(?) おいおい、病気じゃないの?心配して損しちゃった。 | |
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今度はゆうかちゃん | 今日はゆうかちゃんが、半べそかきながら帰ってきた。学校からの帰り道で、足をくじいたらしい。そうそう、今はやりの厚底靴で・・じゃないよ。「普通の通学用の革靴で、通学時間3分で、どうやったらそんな器用なことができるのかしら?」ってママさん。でも、痛いんだからしょうがないよね。 | |
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足・脚・肢 | 私の肢には5本の指がある。その先には長い爪が。気に登ったりするのにはとっても便利だけど、部屋を歩くのには不向きかも。この爪を見るたび、恐竜から私たちみたいのと、鳥さんたちとに分かれたっていうのが、わかる気がする。今度生まれるときは、飛べたらいいな。 | |
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誰もいない日 | 昨日から誰もいない。朝、カブのはっぱといつものリザードフード5粒を入れてくれた。その後、電気も消えちゃって、夜になっても誰も帰ってこない。今日は朝になっても、何もしてくれない。さみしいな。ずっと暗いし。夜になって皆が帰ってきた。お水もかえてくれたし、新しい葉っぱも入れてくれた。今度は私も連れて行ってね。でも、まだ外は寒いから無理かな・・・ | |
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苦手なもの | 私の苦手なものは、掃除機。ガーガー始まるとびっくりしちゃう。食事中だろうが、寝てようがおかまいなし。そりゃあ、あっちにはあっちの事情があるんだろうけど、ちょっとは私のことも考えてほしいな。 | |
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尾っぽ | 私のしっぽって縞模様がはいって、なかなかおしゃれでしょ?このまま成長すると、もっと太く逞しくなってすっごい武器になるんだよ。でもむりにひっぱたりすると、とれちゃうんだって。私はまだとれたこと無いから、そう言われても実感ないけど、一回とれたらこんなにりっぱな尻尾にはならないんだって。注意しなさいって、よくキルアちゃんにも言われたっけ・・・ | |
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夜食 | なんだか、夕方になるとお腹がすくんだよね。あんまり夜遅く食べると、お腹壊すよって言われるけど、変な時間にお腹がすく。朝から入っている葉っぱは、くたっとしてまずそうだけど、我慢して食べてるの。やっぱり今はカブの葉っぱ。春になってカブが少なくなったらなに食べようかな・・・ | |
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たてがみ | 昔は和名で「タテガミトカゲ」って言われてたくらい、私たちのたてがみってりっぱでしょ?一夫多妻のイグアナにとって、タテガミって強さの象徴みたいなもの。私も少しトゲトゲしてきたみたい。オスに鏡を見せると自分の姿を別のオスだと思って、鏡に威嚇しているうちにタテガミが異常に伸びたんだって。 | |
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丸焼き | 昨日、すっごく怖いものを見ちゃった。パナマっていう外国の街のことをテレビでやってたんだけど、その中でイグアナを食べてるの。それも丸焼き。もう、ショックで寝れなかった・・・・ここは狭くってストレスもたまるけど、丸焼きにはされないもんね。淡泊で美味しいだって・・・ああ怖い | |
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スパイラル電気 | 最近、昼間誰もいない。誰もいないうえにこの部屋は暗い。これではいけないぞっということでパパさんが螺旋状の電気を買ってきた。これだと太陽に当たっているのと同じなんだって。ママさんは一日中つけっぱなしになる電気代が怖いって言っていた。太陽の下でお昼寝したいな・・・ | |
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誕生日 | またお祭りの季節。土曜にあの神社のお祭りがあるんだって。そう、私が売られていたあのお祭り。また、今年も私の仲間がどこかに買われていくのかしら・・・優しい人のところにいけるといいね。 | |
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夏休み | 誰もいなくなってしまった。朝と夕方、たまにみかける人が食べ物を置いていく。皆がいないと部屋が暖かくてすごしやすい。でも、物音一つしないとなんか怖いな。きゅうに、となりの亀が水音をたてるとドキッとしちゃう。 | |
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ブラックバスとブルーギル | みんながどやどや帰ってきたと思ったら、隣人が増えた。裕也君とゆうかちゃんが釣ったらしい。裕也君たちにに釣られるなんてちょっとおまぬけなお魚。 |